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SFプレ夜の読み方 - スタードライブ [GBA2005ノベル]

今夜は「スタードライブ」の解説です。

最初にお断りしますが、このスタードライブという名称はありふれ
たものなので、他に見かけても同じものだと思わないで下さい。

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SFプレ夜の読み方 - 人工頭脳 [GBA2005ノベル]

今夜はプレ夜の読み方「人工頭脳編」です。
この分野はまだ混沌としていて、言葉の定義も曖昧です。

かなり強引かも知れませんが、次の言葉などを明確に分けることは
できないでしょう。

  人工頭脳、人工知能、人工生命…

でも、本質的な部分を突き詰めると認知科学に行き着くのだと思い
ます。認知科学を人工知能に限っていえば、人間の認知・思考の科
学といえるでしょう。

bfieldは認知科学を論じるほど詳しくはないので、これ以上は書け
ません(^_^;

それでは、プレ夜の場合はどうなんでしょう。小説内ではアンドロ
イドのミーシャが人工頭脳を持っています。この人工頭脳はナノテ
クノロジーを使って、人間の脳を忠実に再現したという設定です。

人間の脳は、ニューロン(神経細胞)をシナプスが結合するというよ
うなネットワークになってます。その働きを助けるのがグリア細胞
と呼ばれるもので、脳全体の9割を占めます。

グリア細胞は情報伝達とは無関係なので、ニューロンとシナプスに
ついて説明します。

ニューロンには、複数の他のニューロンから発せられた情報信号が
複数のシナプスを通して到達します。その情報は統合されて、自分
のシナプスで他のニューロンに統合された情報を伝達します。次の
図がニューロンとシナプスの構造です。

なぜ、ニューロンとシナプスで脳の働き実現することができるので
しょうか?
bfieldにも良く分かりません(T_T)

プレ夜では、この構造をナノテクノロジーで実現したという設定で
した。

ニューロンの働きを実現するのは割と簡単で、どんな方法でも実現
できると思います。要は信号処理ができるユニットであれば何でも
いいのですから。

問題はシナプスです。

シナプスは学習を重ねることで、繋がり方が変ります。そのような
動的に繋がり方が変る仕組みをどうやって実現したらいいのでしょ
うか。実はこの仕組みもよく分かりません。思いつきませんでした(T_T)

このようなニューロンとシナプスで、人間の脳を再現したのが、プ
レ夜の人工頭脳です。その人工頭脳をミーシャが持っていて、実験
的にシルヴィが自分の脳のパターンを転写しました。

その実験結果は予想以上に厄介なものでした。自我が目覚めてしまっ
たのです。つまり、ミーシャの人工頭脳はシルヴィの意識そのもの
を再現してしまったのです。

そうなると、ミーシャのスイッチをオフにできません。人間の肉体
を持っていないとはいえ、意識を持ったもう一人のシルヴィが死ぬ
ことになるからです。

そんな状況下で、人間のシルヴィが殺されることになります。
この後はプレ夜を読んでください(^_^;

次回は「スタードライブ」です。



プレ夜には続きがあります。
人工頭脳のシルヴィに変化が起こるといいうものですが、
残念ながらこの続きを書く予定はありません(^_^;


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SFプレ夜の読み方 - 軌道エレベータ [GBA2005ノベル]

 プレ夜なかにはSFとしてのアイデアが幾つか登場します。その
中でも次の4つが特に面白いアイデアだではないでしょうか。

 ◇ 軌道エレベータ
 ◇ DNA転写
 ◇ 人工頭脳
 ◇ スタードライブ

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サクラチル [GBA2005ノベル]

しくしく…
さめざめ…
ううう…

サクラチル
「TOP30ブロガー賞」


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プレアデスの夜 - 22 エピローグ - [GBA2005ノベル]

 22 エピローグ

 - 十年後 -

 その時空は光に満ちていた。500個あまりの太陽が、若く激しく燃えさかる。その輝
きは生命の脆弱さを感じさせる。
 宇宙探査船アルテミスはプレアデス星団の中心付近で、ただひたすら時が来るのを待っ
ていた。ただひたすら待っていた。

「起きて、起きて…」ブラックは遠くで誰かの声を聞いた。
「なんだ…」意識がハッキリしない。そしてもう一度。
「起きて、フィロ」今度は違う声。ブラックは大きく伸びをして、重いまぶたを開けてみ
た。

 そこにはソフィアとミーシャが立っていた。

「どんな気分?」とソフィアがいった。
「どんな気分といっても…。思いっきり朝寝坊したときのようだ」
「もう大丈夫ね。完全に蘇生したわ」
「蘇生?」
「蘇生といっても死んでいたわけじゃなくて。永い眠りについていただけよ」
「ここはコールドスリープか」ブラックは自分が入っている棺桶を見渡した。
「もう起き上がれるはずよ」
「ああ、問題ない。説明してくれ。コールドスリープに入った覚えはないんだが」
「そうね。自分で入ってはいないわ。でも、そうする必要があったの」
「それはそうだ。理由があるんだろうな」
「あなたがアーツに殺されかけたことを思い出して」
「そうだ、あの時何かをかけられた気がする。それ以上は思い出せない」
「それは細菌兵器だったの」
「なんだって。アーツの奴」
「でも、その細菌兵器は人を殺す以外の効果があるの」

「眠り続けるだけとか?」
「そうではないわ。その細菌兵器は人の体内に入るとすぐに自分達のRNAを人の細胞に
転写しようとするの。それが急激に起こるので免疫細胞が過剰反応して、転写された細胞
が攻撃される。だから、多臓器不全に落いる」
「まだ頭がハッキリしない。熱いコーヒーをくれないか」ブラックがいうと、ミーシャが
コーヒーを取りに行った。
「それとコールドスリープとの関係は?」
「コールドスリープすると、身体の基礎代謝がとても遅くなるでしょ。そうすると、転写
の速度が遅くなり、免疫細胞も怒ったりしないの」
「ああ、やっと分かってきた。それで、どのくらい寝ていたんだろう」
「十年よ」

「十年…。うそだろう」ブラックは絶句した。
「それだけの期間が必要だったのよ」
「十年分、存した気分だ。君も寝ていたのか」
「そうよ。彼女がやってくれたの」ソフィアはミーシャを指していった。
「でも、悪いことばかりじゃないわ」
「どうして?」
「不老不死を手に入れたからよ」
「不老不死。そんなばかな」
「天才ガロアはそのことに気付いた。だから、自分からコールドスリープに入ったわけ。
ご丁寧にもバイオハザードまで起こそうとして」
「バイオハザード?」
「そう。レベル5でバイオハザードが起こると十年間は密閉される。それを狙ったのね。
しかも、ほんとうに細菌をばらまこうとしていたのよ」
「なんて奴だ。しかし、どうしてバイオハザードは起こらなかったんだ」
「彼女が未然に防いだのよ」再びミーシャを指差した。
「お持ちしました」ミーシャが熱いコーヒーを持ってきた。

「大活躍だったね、ミーシャ。でも、誰が指示したんだろう」ブラックがいうと、二人と
も笑い出した。
「あっ、ミーシャが笑った」ミーシャがいつもより大きな声で笑ったので、ブラックは面
食らった。
「彼女はミーシャじゃないわ」
「えっ?」
「わたしの姉、シルヴィよ」
「なんてこった」ブラックは夢を見ているに違いないと思った。あまりにも、奇妙なこと
ばかりおこる。
「久しぶりね、フィロ。二十年ぶりかしら。正確には十年だけど」
「何が起こっているんだ」
「彼女は死ぬ前、人工頭脳を作っていたの。人間の脳を模倣したものを」
「それは知っている。続けてくれ」
「ナノテクノロジーを使って人工頭脳を作り、自分の脳のイメージをその人工頭脳に転写
したの」
「なんてことを」
「それは完全にうまくいったわ。でも、それ自体が問題だったの」
「実験成功したのに?」
「そうよ。彼女が二人になった」ソフィアは間を置いていった。
「人工頭脳の方にも自我が芽生えたの。当たり前といえば、当たり前かもしれない。彼女
のコピーなんだから」
「それで」起きたばかりの頭はパニックを起こしそうだった。
「そこへ、あのマッドサイエンティスト・ガロアが来て、例の細菌を吹きかけたわけ。人
間の方のシルヴィはまもなく死んだわ。だけど、アンドロイドのシルヴィは転写されたば
かりで、身体がうまく動かせなかった。身体が自由に動かせるようになると、何もかも調
べてからガロアに復讐した」
「復讐か。当然だろうな」

「面白いことに、それはとってもうまくいったそうよ」
「うまくいった?」
「そう。アンドロイドって、要するにロボットでしょ。だから、誰の目にも留まらないら
しいの。身を隠す必要性は殆ど感じなかったそうよ」
「それは盲点だね。まあ、一般人は気にしないだろうな。ぼくのように単独航海する者に
とっては、大切な話し相手だけどね」
「それから、シルヴィはガロアのIDカードを持って逃走したの。ガロアの後ろ盾をおび
き寄せるためにね。それはある程度成功したんだけど。わたし達がこのようなことになる
とは予想していなかったらしいわ」
「不老不死か…」
「正確に言うと不老よね。死ぬことはあるから」
「命は死ぬまで大切に使えか。くっくっく」ブラックはなんだか笑いたくなってきた。
「それからシルヴィは頭の回転が早くなったので、とても喜んでいるわ。でも、人に合わ
せて話すことがとても大変みたいよ。人と話すための仕組みが必要みたい」
「なるほど」
「これからどうする?」
「テラフォーミングの物資はアムンゼン隊に渡そう。その後は…」
「その後は?」

「宇宙の彼方へ、発進!」ブラックは気分が高揚してくるのを感じた。

- To be continued -


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プレアデスの夜 - 21 業務日誌 - [GBA2005ノベル]

 21 業務日誌

 事件の全貌を知るにはジョーダンの自白を待たなければならなかった。国家反逆罪は重
罪だ、司法取引をすればジョーダンは簡単に吐くだろう。
 しかし、アルテミスに逃げ込んだと思われるアンドロイドについては謎だ。ジョーダン
も知らないことらしい。

 宇宙探査船アルテミスのミッションは、プレアデス星団で見つかった地球型惑星をテラ
フォーミングさせるための物資と専門家を届けることだった。

 専門家の名はソフィア・フォンテーヌ。ジーンテクノロジー社の研究員だ。そして、姉
であるシルヴィ・フォンテーヌもジーンテクノロジー社の研究員だった。姉のシルヴィは
ガロアと同じく多臓器不全で二週間前に亡くなっている。

 今現在、アルテミスとの連絡はまったく取れない。そのままミッションであるプレアデ
ス星団へ向かったのだろうか。謎のままだ。

 その後、GENESISの端末で、ガロア所長が作ったプログラムを解析して、とんで
もないことが分かった。

 ガロアがコールドスリープに入った後、故意にバイオハザードを起こす予定だったよう
だ。レベル5のバイオハザードが起こると、その研究室は十年間密閉される。

 ガロアは内密に細菌兵器を研究していて、バイオハザードにはその細菌を使うつもりだっ
たようだ。その細菌は人間に使用すると多臓器疾患で99%死に至る。そして、その細菌
は仕事をしたあと、自然崩壊する。

 しかし、バイオハザードは起こらなかった。ガロアは死んだ。それに何の意味があった
のだろうか。未だに不明である。

 そして、監視ビデオから推測すると、バイオハザードを阻止したのは例のアンドロイド
らしいという結論に至った。そのアンドロイドに誰が指示を出していたのか不明である。

   2XXX年1月31日         公安局特務三課 スティーブ・ガンマ


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プレアデスの夜 - 20 アルテミスの行方 - [GBA2005ノベル]

 20 アルテミスの行方

 ミッシェルとガンマは宇宙ステーションに着くと、IDカードの位置を確認した。しか
し、宇宙ステーションではIDカードのサーチ機能を使うことができなかった。

「どうしたらいい」ガンマは冷静になろうと努力した。
「居住区に逃げ込むとしたら、だれかと待ち合わせするのが目的ね」
「ドックに逃げたのならば逃亡が目的か」
「待ち合わせと逃亡が目的ということも考えられるわね」
「われわれとしては逃亡を止めることが一番だ」
「賛成」
「Aドックから探しましょう」ミッシェルがいうと、ガンマはAドックの方向に進むスラ
イダーを手に取った。
 スライダーは壁から突き出した取手のようなもので、壁にある溝に沿ってゆっくりと
動く。無重力ではこれが一番便利な移動手段だ。
 ガンマの後をミッシェルは追った。

 軌道エレベータからAドックまでは50mほどしかない。数十秒で到着するだろう。し
かし、ガンマは何か不安な感触が心をよぎった。時間がない…。

 Aドックに着くと、1番ポートの前で誰かが倒れているのを確認した。
「だれなんだ」ガンマが近寄った。それは見覚えのある顔だった。
「アーツ!」ガンマが叫んだ。
 息がない。心臓も止まっているようだ。それに頭が変な方向を向いている。首が折れて
いるようだ。
「どうして。どうしてアーツが死んでいるの」
「わからない。それにどうして我々よりも先に来られたんだ」
「はじめからここが分かっていたのかもしれないわ」
「1番ポートにドッキングしていた船は…」
「そこに離発着掲示板がある」
「アルテミスが20時に出向予定になっているわ」
「まだ、18時だ。でもアルテミスはいない」
 何があったのか分からなかった。すると、ヘルム課長から連絡が入った。
「黒幕は評議員のエバンズだった。細菌兵器をガロア所長に作らせていたらしい」
「何ですって。ここは宇宙ステーションのAドックなんですが、アーツの死体がありました」
「アーツはジョーダンと伴にガロアを見張っていたようだ」
「それではアーツは誰に殺されたんでしょうか。われわれと同じようにジーンテクノロジー
社のアンドロイドを追っていたようですが」
「エバンズは自殺したので、理由は聞き出せなかった」
「そのアンドロイドが秘密を持ち出したとは考えられませんか」
「アンドロイドはその所有者にいわれたことしかやらない。それに難しい自律的な行動は
むりだろう」
「でも、アンドロイドを追っていて、人の気配を感じたんです。誰かが一緒に行動したか、
アンドロイドが自分の意思で逃げていたかのどちらかだとしか思えない」
「君の直観か…。君は第六感がよく働くからな」


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プレアデスの夜 - 19 黒幕 - [GBA2005ノベル]

 19 黒幕

 評議員のデヴィット・エバンズは議員会館の自分のオフィスに居た。ジョーダンとアー
ツからの報告を待っているのだ。
 不意に秘書から連絡が入った。アポイントメントのない客達が来たらしい。今は忙しい
から後にしてくれと秘書にいった。しかし、その客達は強引にオフィスへ侵入してきた。

「はじめましてエバンズさん。連邦警察のヘルムとファインマンです」
「な、何のようだね」
「じつは今日、お話を聞きたくて着ました。できればご同行して頂きたいのですが」もち
ろん強制的にだが。
「今日は忙しいんだ。またの機会にしてくれないか」
「そうはいかないエバンズさん。我々も忙しいのでね」

 エバンズは彼らが何の目的でここへ来たのか察知した。何か策はないのか。こんなピン
チは今までも沢山あった。それを乗り越えてきたからこそ、今の自分がある。諦めるな。
 エバンズは必死で策を考えた。

「ガロア所長が急死したことをご存知ですか」
「ああ、知っている。しかし、わたしには何の関係もない」
「そうでしょうか。あなたがガロアに細菌兵器を作らせていたとしても関係ない?」
「どこまで知っているんだね」

 エバンズは裏の顔を見られて、動揺した。心臓がバクバクと音をたてているのがわかっ
た。

「取引相手の地下組織までしっています。秘密結社といったほうがいいかもしえませんね。
それと、ガロア所長の取り巻き連中もね。ガロア所長は監視されていたんですね。ジョー
ダンとアーツに」
「それでは君達はこれも知っているのかね」
 エバンズはそういうと、引き出しから円筒形のスプレーを出した。
「なんでしょうか」ヘルムは警戒しながら応えた。
「こうやってつかうんだ」エバンズは自分にスプレーをかけた。
「何をするんだ!」ヘルムは叫んだ。
「こ、これでわたしは捕まらない。ははは。なぜ、そこまでわかったんだ。強力なGK暗号
を使っていたのに」
「それは我々が神だからだ」
「ふ、ふざけたことを…」
「God Knows」
「くそ…」

 エバンズは意識が遠のく中で、少年の頃を思い出していた。あの少年は何処へ行ったの
だろう。あの記憶は夢だったのだろうか。そして、ぼくの友達…。エバンズは大きなケヤ
キを見たような気がした。
 エバンズはまもなく息絶えた。事件の全貌を知ることが難しくなった。

 生まれながらの殺人鬼エバンズ。生命を絶つことに、微塵もためらいがない男。最後に
は自分自身を殺せたんだ。満足だったろう。


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プレアデスの夜 - 18 訪問者 - [GBA2005ノベル]

 18 訪問者

 アルテミスの発進時間まで、3時間に迫った。ブラックはアルテミスの最終点検で、ソ
フィアは積荷の最終点検で、二人とも忙しく動き回っていた。

 そこへ、来客があった。ブラックの許可を貰うとサーシャが応対に向かった。
来客はジーンテクノロジー社の研究員だった。

「はじめまして、わたしはジーンテクノロジー社の研究員でマイケル・アーツと申します」
アーツはそういうと、握手を求めた。
「はじめまして、わたしはアルテミスの船長フィロス・ブラックです」
「じつはお尋ねしたいことがありまして」アーツは申し訳なさそうにいった。
「数時間前、弊社の所有物が何者かに持ち出されたんです」
「ほう、そうですか。災難でしたね」
「ええ、まったくもって」
「盗難と我々に何か関係でも?」
「はい、数時間前から関係があるようです」
「なんですって」ソフィアが声を荒げた。
「何を盗まれたんでしょうか」
「アンドロイドを一体」
「この船には二体のアンドロイドがいます。すぐに呼びますからお待ちください」ブラッ
クはコミュニケータで二体のアンドロイドに指示をだした。
 ミーシャとサーシャはすぐに現れた。
「アルテミスのアンドロイドはこの二体だけです」
「その新型の方は?」
「ミーシャですか?」
「そのアンドロイドのIDを確認させてください」
「いいでしょう。ミーシャ、IDを見せてくれ」

 ミーシャは背中を向けてかがみこみ、首の後にあるID番号をアーツに見せた。
「やはり、このアンドロイドは弊社の所有物です」
「こちらもIDを確認します」ブラックは近くの端末でアンドロイドの情報を表示させた。
「ほら、同じだ。いいがかりは止めてもらいたいですね。アーツさん」ブラックは強い口
調でいった。
「いや、アンドロイドはあなたのものではない」
「証拠がないだろう。何を根拠にそんな言いがかりをするんだ」
「そのアンドロイドを返していただければ、盗難届けはだしません」
「ちょっと待って。わたし達はアンドロイドを盗んだ覚えはないわ」ソフィアが叫んだ。
「そもそも、アンドロイドの所有者は簡単に変更できないはずだ。あなたは間違っている
ミーシャ、サーシャ、下がっていいぞ」ガンマがいうと、二体のアンドロイドは静かに壁
際まで下がった。

「どうしても、返してくれないということですか?」
「我々はもうすぐ出発する。面倒は勘弁してください」この男は危ない、ガンマは直感的
にわかった。
「それでは仕方ない」そういうと、アーツはポケットからスプレー缶を取り出し、ソフィ
アとガンマ目がけて何かを噴射した。
「うっ、何をするんだ」ソフィアとガンマは意識が朦朧としてきた。
「それはガロア所長が作りだした細菌兵器だ。すぐに楽になる」
「そ、そんなことしたら足がつくぞ」ガンマは必死だった。
「この細菌は仕事が終わると勝手に崩壊する。だから、死体には何も残らない」

 二人は、意識が遠のく中で、ミーシャが近づいてくるのを見た。「助けてくれミーシャ」
ガンマの声は声にならなかった。いったい何が起こったんだ…。


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